2種類の参考文献
レポートに新しく取り組む際、頭の中に答えはないので、参考文献を読む必要があります。参考文献から先行研究をインプットして、レポートに必要な内容は何かと考えます。
知識0の状態であっても、参考文献があるからレポートを書きあげることができるのです。
このように参考文献には重要な役割があるので、正しく活用しないといけません。
このページでは、そのうち最も基本的かつ暗黙のルールについて解説します。
まず、参考文献はテキストと文献に分けられます。
多くの人は、テキストよりも文献を優先して読みます。最良の参考文献であるテキストが目の前にあるのに、なぜか他の文献から情報をインプットしようとするのです。
これは、勉強の仕方として間違っています。テキストと文献には役割があるので、どちらか一方だけ使うという使い方はできません。
そもそも、講義がない大学通信教育において、テキストは非常に重要です。たとえレポート課題に関する情報量が少なくとも、文献より優先されるということは絶対にないと覚えておいてください。
テキストには「正解」が書いてある
参考文献の役割について説明します。
テキストも文献も、どちらも科目の知識を習得するという役割があります。得られた知識によってレポート内容は180度変わるので、どちらもバランスよく読む必要があります。
ただ、テキストにはもう一つ重要な役割があります。
作問者が、あなたに書いてほしい内容を把握することです。
通信制大学で評価されるレポートを書くには、まずは作問者の考えを把握する必要があります。テキストにはこの考えがまとめられているので、レポート課題の趣旨を把握し、述べるべき項目や範囲を推測できるようになります。
一方、文献ではこの点を外してしまう可能性があります。その結果、どんなに論理的で客観的に記述しても、求められたレポートにならず、不合格になってしまいます。
このようなわけで、文献をテキスト代わりに使用することはできません。最初にテキストを読み、その後文献から情報を補足するようにしてください。
複数の文献を読む重要性
ここまで読めば分かりますが、テキストを最重視し、それをベースに作成することが、文献活用の基本となります。公共性や客観性に関するテクニックなどはその次にくる概念なので、まずはこの暗黙のルールを心掛けてください。
一方、テキスト以外の文献もレポート作成に欠かせません。
先ほども言いましたが、レポート内容は参考文献で決まります。テキストしか読まなければ、レポートはテキストの劣化版コピーとなり、レポート課題に対して十分に解答できません。
実際に、レポート課題は実践的な内容が求められ、テキストは理論が中心に述べられている場合が多くあります。そのため、テキストとは別に文献から情報を集め、考察材料とする必要があるのです。
このとき重要なことは、複数の文献にあたることです。
様々な趣旨の文献内容をインプットする場合、複数を照合しない限り、レポート課題に沿う形でアウトプットできません。一見違う内容に見えても、理解が深まることで関連性が浮かび上がり、最終的に体系づけて述べられるようになります。
このようにして書いたレポートは、作問者が書いてほしい内容を網羅しているので、必ず合格できます。参考文献を活用する際は、テキストを「幹」とし、複数の学術書を読んで「枝」を作るというイメージを持つようにしてください。
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