節や章についての考え方

分かりやすい文章の特徴

レポートを書くときに持つべき気持ちがあります。

 

「読み手が理解しやすい文章を作ろう」という気持ちです。一言で言うと、分かりやすい文章です。

 

それでは、分かりやすい文章とはどのような特徴があるでしょうか。

 

それは、文章全体の趣旨が明確になっており、内容ごとに整理整頓された文章です。一目見て、どこに何が書かれているか理解できなければなりません。

 

あなたは、長い文章を作っているうちに、自分でも何が言いたいか分からなくなった経験はありませんか?

 

文章が長くなるほど内容が拡散しがちなので、意識的に短く区切ることが重要です。 どこまでがひとまとまりの文章か示すことで、趣旨が一貫した文章を書くことができるのです。

 

その役割を果たすのが、章と節です。

課題ごとに章を作る

テキストや文献の目次で「○章△節」という表記を目にすることがあると思います。この「章」と「節」には、どのような意味があるのでしょうか。

 

・章は大きな区切り、節は小さな話題を扱う

 

論理的な文章は、大きなテーマの中に小さなテーマを持ちます。これは要素を細分化し、解決を導くために必須の形です。

 

このとき、大テーマを扱うのが章で、小テーマを扱うのが節です。

 

レポートにおける大テーマとは、レポート課題から「〜について論じる」という形で抽出したものです。レポート課題1つにつきテーマも1つなので、問題が1つしかない課題では「章」という表記は不要になります。

 

章が必要になるのは、課題に問題が複数ある場合です。 例えば、問題が2つある場合は「問題1→1章、問題2→2章」と表記し、問題ごとに論じます。

 

このようにすることで、どこまで問題1のレポートで、どこから問題2のレポートか明瞭にすることができます。

 

その際気を付けることは、各章で「序論、本論、結論」を作ることです。また、文献表も章ごとに記載するので、最後にまとめないように気を付けてください。

節立てのポイント

章と違い、節はすべてのレポートに必須です。

 

論理的な文章に節は欠かせません。正しい節立てと論理的な構成は密接に関係しているので、節を作らずに一続きの文章を書いている人は、「論理的に議論しよう」という気持ちが抜け落ちている証拠なのです。

 

節は次のような場合に作ってください。

 

・説明項目ごとに作る

 

・説明から考察に移行したら作る

 

説明項目とは「概念、種類、時代、目的、役割、意義、効果、具体例」などです。これらはまとめて説明するより、項目ごとに分けた方が過不足なく説明できるので、節を作りましょう。

 

説明項目はレポート課題に書いてある場合があります。

 

例えば、「○○の役割や効果、課題について論じなさい。」というレポート課題では、説明項目は「役割」「効果」です。これらについて節立てすれば、テキスト理解を示すことができます。

 

また、この課題では、事実を述べた後、その事実から見えてくる「今後の課題」を考える必要もあります。つまり、説明から考察へ内容が移行します。

 

このような場合も節を作りましょう。これにより、あなたのレポートの中に「説明→考察」の流れができるのです。

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