レポートと他の文章の違い
レポートと他の文章の最大の違いは、文章の形式が決まっていることです。
例えば、作文では、書き手が内容に応じて、好きな順序で述べることができます。
時系列を追って書き進める人もいますし、述べたいことが途中で変わって、話が行ったり来たりする人もいます。また、推理小説のように最初に結論を持ってきて、後から話を回収していく人もいます。
メールの場合も様々です。同じ内容にもかかわらず長文になる人や、意味が二重に取れてしまう書き方をする人もいます。
このように文章の形式は基本的に自由なので、話の筋道も十人十色です。
ただ、レポートの筋道は、「序論・本論・結論」の一種類しかありません。
どのような内容であっても、この順序を遵守する必要があるのです。
形式が違えばレポートとは認められない理由
このようにレポートだけは、形式が一律で決まっています。
それが、「序論・本論・結論」の順序です。
なかには、この順序をないがしろにして、独自の形式でレポートを作成する人がいます。
例えば、序論と結論を省略して本論だけで文章を作成しようとする人がいます。
ただ、何について、どのような順序で述べるか一切告知せずに本文に入るため、読み手は最後まで内容を理解ですることがきません。
また、本論で述べてないことを結論で述べてしまう人もいます。
ただ、読み手は結論の段階で新しい情報を知ることになるので、この時点で論理的な文章とは言えません。
このように「序論・本論・結論」の順序を無視したレポートは、必ず内容に欠陥が生じるため、不合格になります。
自分では不要だと思っても、読み手はあなたのことを何も知らないので、あくまで正式な形式を心掛けて下さい。
内容を論理的にするために形式を遵守する
ここまで読めば、レポートの形式には、「序論・本論・結論」の1種類しかないことを理解できたと思います。
レポートの文章は、何よりも論理的でなければならなりません。単に答えを出せば良いのではなく、筋道立てて説明し、その結果として正しい答えを導く必要があるのです。
したがって、結論そのものだけでなく、そこまでの過程が重視されるという特徴があります。
当然、それに最適な形式も存在します。
それが「序論・本論・結論」の形式なのです。
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