レポート課題を解釈することの難しさ

当たり前の話ですが、レポートを書くときはレポート課題に沿って書く必要があります。内容や構成はあくまで課題次第なので、そこから逸れてしまったらどう考えてもマズいことが分かります。

 

ただ、世の中には、こういったレポートが無数に存在しています。実際に、レポート課題を再確認しなさいというダメ出しは、後を絶ちません。

 

このことは、それだけレポート課題を把握することは奥深い世界だということを意味します。レポート課題は、読めば瞬時に理解できるものではなく、テキスト理解やレポートスキルを踏まえて解釈する必要があるのです。

 

このようなわけで、本当の意味でレポート課題に沿って書くことは、初学者にはほとんど不可能です。

 

何度も試行錯誤する中で正しくできるようになりますが、それでは膨大な時間がかかってしまうので、このページで説明していきます。

テーマだけではレポートは書けない

想像してもらうと分かりますが、レポート課題の認識が少し違うだけで、レポートの内容は大きく変わります。

 

実際のところ、多くの人がレポート課題を読み間違えてしまう理由は決まっています。

 

レポート課題を見て、テーマだけを読み取ろうとするからです。実際に、「〜について」というテーマを読み取れたら、それで満足して文章を書き始める人は、かなり多くいます。

 

ただ、テーマだけでレポートを書くことはできません。テーマはあくまでレポートの範囲を決めるものなので、具体的に何を述べるかについては、改めて考える必要があるのです。

 

この過程が抜け落ちてしまうと、内容が分散してしまい、何が言いたいか分からないレポートになってしまいます。

 

このことは、論述型レポートで特に顕著に現れます。

 

論述の場合、論点が具体的に定まっていて、それを解決するべく全体の構成があります。そのため、論点が定まっていなければ、すべてがなし崩れとなります。

 

そこで、レポートでは論点を絞る作業が必要になります。これは、端的な疑問文を設定することで可能になります。

 

レポートを書く際は、問題を明確に設定し、それについて論じていくようにしてください。

課題と問題は違う

多くの人は、説明はできても論述になると急に書けなくなってしまいます。

 

この理由は決まっていて、テーマだけで書こうとするからです。

 

ただ、同じテーマでも述べるべき項目は無数にあるので、そこから論点を絞るのは当たり前の話です。

 

そこで、自分自身で「問い」を立てます。

 

自分で「問い」を立てると言うと不可解に感じる人は、勉強に対する意識を変えないといけません。なぜなら、こういった人はレポート課題と問題を同一視しているからです。

 

それは高校生までの勉強(=学習)なら正しいですが、大学の勉強(=学問)では問題の設定も課題に含まれます。

 

したがって、レポート課題からテーマを設定し、さらに問いを設定するという、大きな課題から具体的な問いに卸していくイメージを持つようにして下さい。

 

これにより、問いに答えることでテーマについて述べ、それによって課題に答えているという形を取ることができます。

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