コピペを引用に変える方法

レポートで問題となるコピペ問題

通信制大学ではよく「コピペ」が問題になります。テキストや参考文献、ネット情報、あるいは他人のレポートの文章を、さも自分の文章かのように使ってしまうのです。

 

たとえ一文でもこの行為が判明したら、そのレポートの提出は無効になり、受付不可で返却される場合があります。この場合、不合格とは違い提出したことにならず、反省文の提出などの処罰が待っています。

 

ただ、同じようにコピペしても、逆に評価を上げる方法があります。

 

このページでは、正当な理由で他人の文章を使う方法を紹介します。

 

まずは、なぜコピペがいけないかという理由から説明します。

 

多くの人は、この理由について、自分の頭で考えていないからや、文章作成を怠っているからなどと考えます。

 

間違ってはいませんが、これらは論点がズレています。レポートでコピペが許されない理由は、こうした精神論ではなく、もっと基本的なところにあるのです。

公共性に反するコピペ

答えは、著作権に違反するからです。

 

コピペ問題に対して、なかには「バレなければ問題ない」と考える人もいます。

 

ただ、レポートの「公共性」という性質という観点から考えたら、「バレなければ良い」という問題ではありません。

 

公共性とは公正に作成された文章が、公の目に耐え得るものかどうかを指します。そのため、レポートを提出するということは、作成段階におけるフェアを前提として、その内容を問うことと同義です。

 

この前提を無視したレポートは内容以前の問題として受け付けてもらうことができないので、レポート作成時は常に著作権にシビアになり、文章作成にあたる必要があるのです。

 

ただ、ぜひ知ってほしいことは、レポートでは「写す」こと自体は禁止されていないということです。

 

科学の基本方針は先行研究に積み重ねることなので、他人の文章を自分のレポート使う必要性は多分にあるからです。

客観性を保持する引用

科学か犯罪か、これらを分かつ基準はシンプルです。他人の文章であること」を明記すれば良いのです。

 

たったこれだけで、コピペは「引用」に変わります。

 

レポートはツッコミどころ満載であったり、簡単に反論されてはいけません。きちんと根拠を載せた上で、理路整然と述べる必要があります。

 

そのため、レポートは最低限の引用は必須であり、レポートの第2の性質である「客観性」が保持されるのです。

 

この点について説明するので、次の文を見てください。

 

「[in]という語は内側と外側を分かつ役割を持っているので、この場合、[in]が適切です。」

 

この文は正しい内容ですが、その根拠が述べられていないので、客観性がある文章とは言えません。

 

そこで、次のように引用を行います。

 

「「[in]という語は「内側と外側の境界ができる」(『学びのエクササイズ 認知言語学』38頁より引用)という役割を持っています。つまり、[in]という語は内側と外側を分かつ役割を持っているので、この場合、[in]が適切です。」

 

このように根拠となる文を引用するだけで、一気に説得力が増し、客観的な記述に生まれ変わります。

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