「地学」アウトライン

プレートタイプごとの地学現象について説明せよ

レポート課題の具体例を用いて、レポートの勉強の進め方を解説します。

 

「プレートタイプごとの地学現象について説明せよ」という課題を仮定します。

 

レポートのアウトラインを作ることは、レポート構成だけでなく、勉強する内容を具体的にするという意味でも有用です。何を学ぶかと同時に、除外する範囲が決まるからです。

 

以下に載せるアウトラインはその一例であり、「課題に対して、どうアウトラインを作るか」をお見せするという趣旨で公開しています。

 

したがって、以下のアウトラインをこのまま使うことは絶対にやめてください。酷似したレポートは処罰の対象になるので、あくまで今後のご自身の勉強のために「参考」にしていただけたらと思います。

 

それでは、先の課題に対して、どのようなアウトラインが作ることができるかについて一例をご紹介します。

アウトライン

○序論

 

・テーマ
プレート境界ごとの地学現象について

 

○本論

 

第1節:発散型境界
・境界の説明
・見られる場所
・地学現象

 

第2節:収束型境界
・境界の説明
・見られる場所
・地学現象

 

第3節:平行移動型境界
・境界の説明
・見られる場所
・地学現象

 

○結論

 

・本論の要約

 

●参考文献

 

・『書籍名』(出版年)「著者名」「出版社」「参照したページ数」

 

(例)『役に立つ経済学』(1990)慶応太郎 慶応出版 50頁から100頁

アウトライン解説

今回のレポート課題は説明型レポートです。自分なりの意見は必要なく、事実の説明を丁寧に行えば合格できます。

 

「説明」の基本は、テキストや文献を要約することです。もちろん、丸写しはいけませんが、事実に対して自分なりの疑問を示す必要もありません。説明すべき項目をピックアップし、それを過不足なく述べることが重視されます。

 

それでは、各部分の解説に移ります。

 

序論では、テーマを述べます。テーマは「〜について」の文なので、課題から「プレート境界で見られる特徴的な地学現象について」と読み取れます。

 

このとき気をつけることは、課題にテーマが書いてあったとしても、序論でテーマを述べなくて良いことにはならないということです。どんなレポートでも必ず、「このレポートでは?について述べる」と宣言します。

 

本論では、プレート境界のタイプごとに節を作り、その中で地学現象を述べます。なぜこのように節立てするかと言うと、課題に「プレート境界をタイプごとに整理して」とあるからです。

 

このとき節立てを間違えてはいけません。例えば、「地学現象ごとに節立てする」という方法では、課題に沿っていないという理由で減点される可能性があります。今回のレポートでは、プレート境界のタイプは3つ(「発散型境界」、「収束型境界」、「平行移動型境界」)あることから、全3節で構成します。

 

各節では、地学現象を述べることが必須です。ただし、これらを唐突に述べるよりも、プレート移動のメカニズムを説明しながら地学現象の説明へ移行した方が、内容に深みでます。

 

また、各節を同じ構成で統一することも重要です。節の構成には、節ごとに議論を進行させる進行型と、今回のレポートのように同じレベルの用語を並べる並行型があります。

 

並行型では、できるだけ節の構成を統一させます。このようにすることで、情報漏れがなくなり説得力があるレポートになるので、フォーマットとして覚えておいてください。

 

結論では、レポート課題の答えを明記します。今回の課題を一言で言えば、「プレート境界ごとの地学現象を述べよ」なので、これに対する答えが結論になります。

 

そこで、節ごとの該当箇所をまとめます。「第1節では、発散型境界について述べた。発散型境界は、?という境界である。そこでは、…という地学現象が見られる」という形で書いてください。

勉強の手順

レポートの勉強開始から完成までの手順は、「インプット→アウトライン作成→アウトプット」です。

 

インプットとは、情報収集のことです。テキストや文献から必要な知識を仕入れます。

 

インプットの後、文献の知識をどのようにしてレポートの形にするかを考えます。これがアウトライン作成です。

 

説明型レポートの場合、説明すべきキーワードの選定が命綱になります。(今回のレポートのキーワードは後述します)

 

アウトライン作成後、実際に文章を作ります。この段階は「下書きの下書き」というべきもので、「知識は十分か」「アウトラインは完璧か」という上記のステップを確認する意味合いもあります。

 

もし知識不足を感じたら、作業をストップしてインプットに戻り、アウトラインも見直しましょう。(補足の際のインプットは、ネットで済ましてしまうのも手です)

 

勉強すべき項目としては、

 

・プレートとは何かを知る
・プレートの境界タイプが3種類ある
・それぞれどういう場所で見られるか
・境界タイプが引き起こす地学現象は何か

 

などが挙げられます。

 

上述したように、レポートにおける「説明」は、情報の取捨選択が重要です。今回のレポート課題では、上記の項目が必須事項なので、これらに答えを用意してアウトラインに従って文章化してください。

 

ただし、平行移動型境界に関してはあまり情報がないので、このような場合は一部記述が少なくても問題ありません。

関連ページ

「経済学」アウトライン
通信制大学のレポートのアウトラインについて、「経済学」を例に解説したページです。
「東洋史」アウトライン
通信制大学のレポートのアウトラインについて、「東洋史」を例に解説したページです。
「政治学」アウトライン
通信制大学のレポートのアウトラインについて、「政治学」を例に解説したページです。
「法学」アウトライン
通信制大学のレポートのアウトラインについて、「法学」を例に解説したページです。

HP 通信制大学 レポート学 指導実績 メルマガ講義