学術書以外は参考文献として認められない理由

参考文献は大学図書館で探す

客観的で説得力あるレポート作成には、文献の参考や引用することが必須となります。

 

ただ、なかには何を読んだら良いか分からない人がいるので、特に重要なポイントを教えます。

 

まず、文献なら何でも参考文献になるかと言うと、そうではありません。

 

基本的には、学術書以外NGです。参考文献は「学問としての文献」が対象なので、書店に並んでいるビジネス書や市立図書館にある資料集などは認められません。

 

インターネット閲覧に関しては、論文のPDFなどきちんと出典を明記できる場合のみ、参考文献として認められます。

 

このように言っても、数多くの文献の中から自信を持って選択できないという人がいます。

 

最も確実な方法は大学図書館で探すことです。

 

当たり前ですが、大学図書館の文献は参考文献の条件を備えています。そのため、文献で迷ったら大学図書館へ行き、その中から探せば良いのです。

 

このとき、真っ先に探す文献は決まっています。

 

「履修要綱」で指定されている文献です。

 

指定文献には、レポートに書いてほしい内容が必ず載っています。指定文献なしには課題の要件を読み取れない場合があり、そもそも読んでいなければ印象が良くありません。

 

このようなわけで、指定文献は1冊でも良いので参考にして、文献表に記載することが大切なのです。

情報の仕入れ

続いて、学術書以外は参考文献として認められない理由について解説します。

 

レポートは私見を自由に述べる場ではなく、科学的根拠を持つ者同士の「議論の場」です。参考文献や引用文献は、この議論において客観性を高めるという役割を持ちます。

 

議論では主張の際、それを形成する「情報源」が重要な役割を果たします。

 

この適切な「仕入れ」を行うのが、参考文献です。文献表に明記するのはそのためで、どこの誰か分からない情報を拠り所にして、レポートを書いてはいけないということです。

 

そのため、レポートでは自分の主張と他人の意見を区別します。

 

文献内容をコピペして自分の主張のように展開するのを避けるため、引用文に注を付す必要があります。

 

このように文献活用には目的があるので、学術書から選択するようにしてください。

 

私の場合、最初にテキストにあたり、次に指定文献にあたりました。その後、補足としてキーワード検索を行い、必要な情報を集めました。

 

3〜5冊ほど文献を揃えたら十分にレポートを書けるので、指定文献の他、読みやすい文献を中心に手元に揃えましょう。

文献表の記載

最後に、文献表の記載について説明します。

 

文献表は参考文献と引用文献の2種類があります。

 

参考文献は、レポート作成にあたり参考にした文献のリストです。

 

少しでも読んだ文献は参考文献なので、本文に引用していない場合もきちんと記載する必要があります。

 

注意点として、レポートに無関係の文献やページは記載する必要がありません。例えば、50ページ〜100ページまで読み、そのうち70ページ〜100ページまでレポートに関係する場合、参考文献としては70ページ〜100ページとなります。

 

引用文献は、レポート本文で引用した文献のリストです。本文の最後に記載するので、脚注と呼ばれます。

 

引用した場合、参考文献とは別に脚注を作成します。引用文に注を付して脚注に出典を明記しましょう。

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