コピペの弊害
参考文献にはレポートに必要な情報が載っています。そのため、知識ゼロの状態からレポートを書く際に必須となり、実際に私は参考文献によって何度も危機的状況を脱してきました。
ただ、参考文献が救世主となるのは、適切に使用した場合に限ります。使い方を誤った場合、一転して成長を妨げる要因になるのです。
多くの初学者は、文献の文章をそのまま使いたくなる衝動に駆られます。文献の文章を自分の言葉に直す自信がないので、コピペして自分の文章として使ってしまうのです。
ただ、これは絶対にやめてください。
他人の文章を無断で使用したら盗用として罰せられ、発覚しなかった場合も合格が遠のくだけだからです。
どういうことかと言うと、参考文献をコピペする癖がつくと、文章作成のノウハウが身に付かなくなるばかりか、レポート作成の基盤であるインプットができなくなります。本来、手元にある文献内容をもとに必要な情報を推測しますが、それができなくなってしまうのです。
文献を直すのではなく、自分で組み立てる
レポートが重要視される通信制大学のシステムでは、どうしても文献の文章との関係はシビアになります。どうすれば他人の文章をカモフラージュして使うかという、間違った努力をする人が後を絶ちません。
よくあるのは、複数の文献を繋ぎ合わせ、文章を作ろうとすることです。
ただ、趣旨が異なる文献を結び付け、論理的な文章ができると本気で思っているのであれば、それは深刻な問題です。文献内容の本質を理解していなければ、支離滅裂な文章になることは必定だからです。
こうした人は、既存の文章を変に直すくらいなら、そのまま使ってしまおうという意識が先に来ています。
ただ、私に言わせれば、「直す」という発想がそもそも間違っています。
レポート作成とは文献の文章を直すのではなく、自分で組み立てることだからです。
ここまで読めば分かりますが、文献をコピペする人は、根本的に心得違いをしています。この点を正さない限り、レポートの上達は一生ありません。
文献のコピペは、通信制大学にはびこる間違った勉強法で最も唾棄すべき行為なので、やっている人は今すぐやめましょう。
関連ページ
- 文献内容を自分の言葉で書く方法
- 文献内容を自分の言葉で書く方法について説明したページです。
- 公共性と客観性を持つ文章の書き方
- 公共性と客観性を持つ文章の書き方について説明したページです。
- テキスト理解を示す「説明」という文章
- テキスト理解を示す「説明」という文章について解説したページです。
- テキスト理解でテキストを再構成する方法
- テキスト理解でテキストを再構成する方法について説明したページです。
- 下書きの留意点
- レポートの下書きの留意点について説明します。