考察の方向性を決めるストーリー
レポートに関わらず、すべての文章には筋書きがあります。推理小説なら読者を驚かせる意外性、恋愛小説なら読者に涙させる共感性をコンセプトとした文章の方向性です。
レポートにも筋書きは存在し、「ストーリー」と呼びます。
レポートのストーリーとは、読み手を説得するに足る論理性をコンセプトとした考察の方向性です。
ストーリーはインプットとアウトプットの間にあるアウトライン作成の段階で作ります。いきなり下書きするのではなく、丹念にストーリーを練ることで、論理的で説得力ある文章を作成できるようになるのです。
特に考察の質はストーリーにかかっているので、どのような課題が出ても同じストーリーを意識することで、合格レポートを量産できます。
このページでは、合格できるレポートのストーリーについて説明します。
合格できる2つのストーリー
ストーリーは自分で決めるので、基本的に無数に存在します。ただ、合格レポートのスタンダードなストーリーは、次の2つしかありません。
「関連性を示す」か「問題点を示す」かです。
これらのストーリーに沿って文章を展開することで、合格レポートを量産できます。
「関連性を示す」とは、複数の概念がどのように結びついているかを考察する手法です。因果関係を分析することで、この先どのようなことが起こり得るかを予想します。
「問題点を示す」とは、特定の状況や変化を挙げて、今後の課題や展望に分析する手法です。レポート課題や展望は注意深く文献を読めば、具体例と共に解説されているものです。その主張に同調し、状況や問題点を示唆します。
こうしてストーリーが決まれば、節立てができるようになります。上記考察を行うために必要な項目をピックアップしましょう。
次に、これらの因果関係を整理し、順序良く並べることで、各節の内容が決まります。
その後、下書き作成に移るので、今後レポートを書く際は参考にしてください。
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