説明型レポートと論述型レポートのストーリー

アウトプットを図示する

レポートの勉強はインプットとアウトプットに大別されますが、インプットからアウトプットへ直行すると失敗します。インプットした内容をうまくアウトプットする過程が抜け落ちているためです。

 

この過程が、アウトライン作成です。アウトラインはレポートの構成と内容を決める設計図であり、論理的で説得力ある文章展開を可能にします。

 

これにはインプットした情報のうち、レポートに必要な内容を判断する必要があります。さらに、それをどのような順序で展開するかまで考えないといけません、

 

このようにレポートには「項目」と「順序」という2つの指標があり、これらの文章の流れを整理し、図示したものがストーリーです。

 

レポートは概念から説明を始め、レポート課題で問われた事例について述べるので、基礎から応用に向けて展開するストーリーを作成します。

 

つまり、「序論→項目A→項目B→項目C→…→結論」と項目を順番に並べ、「→」の前後の論理的な繋がりを確認します。序論から結論まで一本の線で繋がれば、論理的で説得力ある文章になります。

 

もし違和感があれば、矛盾や論理の飛躍がある可能性があるので、「項目A→項目A´→項目B→項目B´→項目C→項目C´→…→結論」と細分化して確認しましょう。

説明型レポートのストーリー

通常、ストーリーは考察の方向性を指しますが、説明型レポートには考察がありません。一通り説明することが要件なので、ストーリーを考える際は、説明すべき項目をピックアップし、基礎から応用に向けて並べましょう、

 

例えば、「真理関数理論について説明しなさい。」というレポート課題があるとします。

 

最初に、「真理表、正しい推論、記号化、恒真、論理式」という説明項目をピックアップし、これらを基礎から応用に並べます。レポートでは定義付けしていない概念を用いることはできないので、学術用語の順序が重要になるからです。

 

まず、「恒真」という概念は「論理式」を「真理表」によって分析した結果なので、「論理式→真理表→恒真」という順序で説明する必要があります。

 

また、「恒真」によって「正しい推論」が規定されるので、「恒真→正しい推論」と展開します。

 

そして、これらの概念は記号で表記されるので、すべてに先立ち「記号化」について説明する必要があります。

 

このようにして、「記号化→論理式→真理表→恒真→正しい推論」というストーリーが完成します。

論述型レポートのストーリー

論述型レポートは答えを出すことが要件なので、ストーリーを考える際は、答えから逆算して述べるべき項目を決めましょう。

 

例えば、「民主主義体制の定着条件について考察しなさい。」というレポート課題があるとします。

 

定着条件だけでは3行程度で終わってしまうので、答えまでの経緯について、順序立てて述べます。このとき、答えからの逆算的思考を行います。

 

まず、民主主義体制の定着条件が「1人あたりGNPが高いこと」だと分かったら、「1人あたりGNPが高い社会とはどのような社会か」と考えます。

 

それは、MDP社会です。MDP社会は富のある社会なので、「MDP社会→1人あたりGNPが高い」と言えます。

 

次に、「MDP社会の特徴とは何か」を考え、それは権力分散のシステムと教育制度の整った社会です。

 

次に、「これらの特徴は、何を反映したものか」と考え、それは議会政治です。実際に、議会政治では少数の指導者に権力が集中しないよう、選挙などの手続きが存在します。

 

次に、「議会政治とは何か」を考え、それは民主主義の概念そのものです。国民の意思を反映することが、民主主義の定義だからです。

 

したがって、「民主主義の概念→議会政治→システム→MDP社会→1人あたりGNPが高いこと」と展開するというストーリーが完成します。

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