卒業できるかどうかにおいて現状は関係ない
通信生の中には、「自分は卒業とは程遠い」と思っている人がいます。
確かに、一度もレポートを提出したことのない人や在籍期間の上限に達しそうな人が、数年後に卒業している自分をイメージすることは難しいと思います。
ただ、最終的に卒業できるかどうかにおいて、現状は関係ありません。たとえ現時点でレポートを書いたことがない人でも、数年後に卒業することは可能です。
実際のところ、10単位の人も40単位の人も、通信制大学では状況は変わりません。本当の勉強は、その後にあるからです。
そのため、卒業の可能性を表す指標は、現在の単位数ではありません。今後も単位を積み重ねるために必要な思考回路が、頭の中に備わっているかどうかで決まります。
このように言うのも、目の前の単位を取るだけなら、それほど難しくありません。ただ、1年後も2年後も単位を取り続けるとなると、話は別です。
なぜなら、専門科目に移行した瞬間に、履修難易度は跳ね上がるからです。この変化は、テキスト内容やレポート課題、合格ハードルなど勉強の節々で感じられます。
当然、それに合わせて自分の勉強も変えていかないといけません。そのための思考回路は、大学教育の目的を知ることから始まります。
大学教育の目的を把握する重要性
すべての勉強は「科学」です。大学には多くの科目が存在しますが、それらは科学という共通の性質を持つので、実は同じ勉強方法が通用します。
このノウハウを理由まで含めて理解することで、今だけでなく今後も単位を取り続けることが可能になります。
まずは、たったこれだけで、通信制大学のすべてはうまくいくという事実を把握してください。
さて、そのノウハウを理解するには、大学教育の目的を把握することが重要です。
現在では大学は1つの「学校」であり、多くの人は「高校の延長」として進学します。ただ、元々大学は研究機関なので、研究に必要な勉強をしないとうまくいかないようになっています。
これは、「学問」という勉強スタイルです。
ほとんどの大学生がこれを知らずに卒業できるのは、講義を受けて単位を取るからです。卒業までの道が用意されているので、講義に出席するだけでうまくいきます。
ただ、通信制大学には講義がないので、話は変わります。 通信生自身が大学を研究機関と捉え、どのような勉強が必要になるかという思考がなければ、うまくいかないようになっているのです。
レポートに学問を取り入れる
ここまで読めば分かりますが、通信生は大学教育の目的に忠実にならないといけません。
大学教育の目的とは「学問」であり、「学び、問う」勉強です。自分なりの問題設定が前提となり、いかにしてこの要素を取り入れるかが問題となります。
この認識が最も顕著に表れるのが、「レポート」です。
通信制大学のレポートが不合格になる理由は、大学教育の認識がなく、学問という要素が見られないからです。そのため、いくら内容を見直しても、不合格になるのは当たり前の話なのです。
逆に言えば、この点を改善するだけで、すべてのレポートが合格できるようになります。これにより、今だけでなく、今後も単位を取り続けることが可能になるのです。
このようなわけで、大学通信教育に必要な思考とは、レポートに学問を取り入れることです。通信制大学を卒業できるかどうかには、こうした単純明快なルールがあるのです。
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