早くレポートを書くことが良いことではない
レポートの勉強方法や完成までにかかる時間は、人によって違います。1日で書いたレポートが合格する人もいれば、3ヶ月以上かけたレポートが不合格になる人もいます。
つまり、時間があるかないかは、レポートの合否において本質的な問題ではありません。重要なのは、時間に対するマインドセットとそれを活用した勉強法になります。
通信制大学では、なるべく多くのレポートを提出することが大切です。
これは、「早く仕上げてください」という意味ではありません。完成までのスピードは、勉強の本質を理解すれば、いくらでも早められるからです。
ただ、これは初学者には不可能なので、スピードアップは目指さないでください。
このように言うのも、初学者ほどなぜか早く完成させます。急いで書いたことが一目で分かるので再提出となり、結局倍以上の時間がかかります。
それならば、最初から時間をかけて着実に進めた方が、結果として早く完成するのです。
成功の型から逸脱しない
「着実に進める」と言っても、意味もなく時間をかけてはいけません。時間を注ぐべき勉強内容を見極めることが大切です。
どこに時間を注ぐべきかと言うと、文献理解、つまりインプットです。インプットを突き詰めると、適切なアウトラインが浮かび上がってきます。こうして書いたレポートは、かなりの確率で合格します。
このように、通信制大学で成功する「勉強の型」は決まっています。言ってしまえば、成功する人はいつも同じことをしているだけなのです。
これは独創性やオリジナリティではありません。逆に言えば、そのような都合の良い勉強法は、はじめから存在しないのです。
このことは、他の勉強を考えると理解できます。
例えば、私立中学の受験生は、毎日「特殊算」を勉強します。それをどれだけ使いこなせるかで、合否が決まるからです。一方、公立中学の受験生は、論理的な記述方法を勉強します。展開の引き出しをどれだけ持っているかで、合否が決まるからです。
このように、勉強で成功するには決まった型があり、そこから逸脱したら失敗しかありません。
通信制大学で成功する型も決まっています。独学がいけないのは、かなりの確率でこの型から逸脱してしまうからです。
したがって、通信制大学の勉強法は自分で考えてはいけません。何が正しい努力かを理解し、既に成功している人と同じことをする必要があるのです。
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