節がない文章の特徴
レポート初学者は調べた内容がすべて重要に感じるので、あれもこれもと詰込みがちです。その結果、書いた本人でさえ何が言いたいか分からないレポートになってしまいます。
そのため、レポートを書く前に必要な内容を見極め、分かりやすい構成にしないといけません。
これには、「節」が必須です。
このページでは、節立てによるレポートのイメージ付けについて説明します。
節がない文章は、文章が延々と続き、非常にまとまりが悪くなるという特徴があります。自分自身でもどこに何を書いているか把握できないので、同じことを繰り返し述べたり、意味不明な論理が生まれてしまうのです。
また、文章が一続きなので、論述の要素である「テキスト理解」と「考察」を区別できなくなります。異なる役割の文章を一緒くたに述べたら、テキストとの間で双方向のコミュニケーションを取れず、論述として成立しません。
このようなわけで、レポートではあらかじめどこで何を述べるか決め、きちんとした分量でまとめる必要があるのです。
レポート課題をヒントにして節立てする
このような問題は、節を作ればすべて解決します。最も簡単な方法が、レポート課題をヒントに必要な項目を把握し、それによって文章を区切ることです。
例えば、「脳卒中の診断、治療法、現状について説明しなさい。」というレポート課題では、「診断」「治療法」「現状」が説明項目となります。
そこで、「第一節:診断、第二節:治療法、第三節:現状」という形で節立てすることで、読み手に対してレポート課題に対する解釈を示すとともに、必要な勉強内容を理解できます。
また、「文献を要約した上で、その書物の観点から現代社会について論じなさい。」というレポート課題では、文献の要約と考察を行います。
そこで、「第一節:文献の要約、第二節:現代社会についての考察」というように節立てすることで、テキスト理解に沿った考察が可能になります。現代社会から具体的な事象を選択し、それが文献内容とどのように矛盾しているかを述べることで、結論までの見通しを立てられるのです。
ここまで読めば、節立てによって、レポートに必要な内容や分量を見極められることを理解できると思います。文章を書く前に、レポート課題をヒントに節立てを行い、文章の流れを整理し、構成を把握するようにしてください。
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