関連科目を把握する重要性
何の科目から勉強すれば良いか分からないとき、手当たり次第に取り組む人がいます。何も行動しない人がほとんどなので、そういう人に比べれば百万歩は前進していることは間違いありません。
ただ、適当に科目を選ぶことは、わざわざ向かい風を選んで走るのと同じで、効率性は最悪です。 同じ一歩でも進む距離が違うので、どうせ走るなら追い風を選んで走らないといけません。
科目を選ぶ際にも、この考え方を利用します。つまり、学んだ内容を次の科目に活かし、単位取得を加速できる関連科目を選ばなければなりません。
あまり教えられることはありませんが、通信制大学の科目間にはシナジーがあります。この関連科目を計算に入れて科目を選ぶことで、まったく新しい科目に取り組む場合と比べて効率的に学べるようになるのです。
例えば、「心理学」には、「社会心理学」「教育心理学」「心理統計学」など、様々な関連科目があります。「社会心理学」は「社会学」から派生した科目であり、「教育心理学」は「教育学」から派生した科目です。このような科目は考え方が似ており、同じ理論も度々登場するので、効率良く知識を深めることができるのです。
関連科目は科目名からも判断できますが、詳しい情報は履修要綱などに掲載されています。
基礎から応用に向けて履修する
ここで気を付けることは、基礎から応用に向けて履修することです。
最初に基礎的な科目を履修すると、難しい科目にもスムーズに取り組むことができます。反対に、最初に応用的な科目を履修すると、まず基礎を学び、その後応用を学ぶという2段階の勉強が必要になります。
例えば、「社会学」→「社会学史」→「社会心理学」 という順序で学ぶことで、最初に「社会学」の問題意識を固めているので、「社会学史」の個別の問題も体系的に理解できます。
また、「社会学史」を学ぶ過程で「社会心理学」の必要性を理解でき、「社会心理学」に関心を持てば「教育心理学」へ、そこから「教育学」へと、自然に履修科目が決まります。
重要なことは、最初に学ぶ基礎的な科目は、総合科目に存在することです。そのため、まず総合科目を履修し、その後専門科目で関連科目に取り組むことが、通信制大学でスムーズに単位を履修するセオリーなのです。
このように取り組むことで、冒頭で述べた「手当たり次第に取り組む」という状態から脱することができます。
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