大学通信教育が孤独なのは、モチベーション管理が原因です。

独学は孤独ではありません

多くの人は、大学通信教育に対して「難しくて、孤独で、特殊」というネガティブなイメージを持っています。

 

実際のところ、大学通信教育は「難しく、孤独で、特殊」なのでしょうか。このページでは、「孤独」というイメージについて解説していきます。

 

大学通信教育に限りませんが、世の中に存在する各種「通信教育」に共通するコンセプトは、「独学」です。独学と言うと、人と関わることなく家にこもって勉強するイメージが強いので、どうしても孤独なイメージがついてしまいがちです。

 

ただ、独学は決して孤独ではありません。

 

私の場合、履修計画から文献探しまで6年間自分1人で行いましたが、まったく孤独ではありませんでした。むしろ、1人の方がはかどるはずなので、孤独という言い方自体おかしいのです。

 

このようにあらぬ風評を受けてしまいがちな大学通信教育ですが、自らの環境を悲観して良いことはありません。

 

大学通信教育は確かに孤独ですが、それは独学だからではありません。

 

このように考えている人は、見えない孤独に押しつぶされてしまうので、まずは独学と孤独を切り離すところから意識改革を始めましょう。

ほとんどの人はテキストに触れることすらできない理由

大学通信教育のコンセプトは「独学」なので、多くの人はこの点を問題視して恐がっています。

 

多くの人が独学を恐れる理由は、端的に言えば、困ったときに助けてくれる人がいないからです。勉強の仕方や勉強の内容など、自分一人では解決できない問題に直面したとき、それを解決する方法がないことがネックだと考えているのです。

 

ただ、これは意味不明の思考です。

 

行動していない人に疑問などないはずだからです。なぜか行動できる前提で悩んでいますが、実際にはほとんどの人はテキストに触れることなく消えていきます。

 

こういった事実を踏まえたとき、成功できない人ほど一生懸命心配ばかりしていることが分かります。行動する前から先回りしてあれこれ考えるのは、成功できない人の特徴なので、そういった人は大学通信教育に向きません。

 

話を戻します。

 

そもそも自分自身の力で学ぶという姿勢は、学問の本来の姿です。したがって、最初から独学の中に、孤独という概念はありません。

 

大学通信教育の孤独は、もっと別のところにあるのです。

「動機づけ理論」という孤独問題の本質

それでは、いよいよ大学通信教育の真の孤独に迫りたいと思います。

 

それは、自分を管理してくれる人がいないこと、これに尽きます。

 

大学通信教育では、どんなにサボっても、注意してくれる人はいません。そのため、自分で自分をコントロールするしかありません。

 

自分で自分をコントロールと言うと、当たり前のことを言っているように感じますが、そういう人は非常に危険です。誰にも管理されることのない環境の中で、行動1つ起こすことの難しさを、恐らく経験したことがないからです。

 

実際に、ほとんどの人は行動を起こすことは不可能です。そして、自分で自分をコントロールできない状況に対して、強い孤独を感じるのです。

 

ここまで読んだ人は、大学通信教育はなぜ孤独かをきちんと理解できたと思います。

 

大学通信教育の最大の敵は、独学などではなく、他ならぬ「あなた自身」です。実際に、多くの通信生がこのことが原因で自信を喪失し、やる気はもぬけの殻になってしまいます。

 

このように孤独の正体について正しく認識することで、どのように対処すれば良いかが見えてきます。その方法については別のページで詳しく説明しますが、やる気の本質(動機づけ理論)を理解することで解決します。

 

多くの人は、やる気があるから行動すると考えています。

 

ただ、これは間違いです。

 

正しくは、行動するからやる気が出るのです。

 

この順序の認識を間違っていると大変なことになるので、勘違いしている人は今すぐ肝に銘じて下さい。実際に、きちんと努力している通信生には孤独という感情などないことが、何よりの証拠です。

 

このようなわけで、大学通信教育における孤独問題に対する行動ベースの解答としては、がむしゃらに行動することす。独学とは何の関係もないので、先回りした言い訳などせず、自分は自分で努力して下さい。

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