通信生のアイデンティティ
あなたは「大学通信教育」に対して、どのようなイメージをお持ちですか?
大学と言うとやはり通学課程が主流なので、通信制大学に対しては一定数のアンチがいます。そういう人たちは、「通信制大学を卒業しても意味がない」、「社会的に認められていない」など勝手なことを言っています。
ただ、アンチの実態は通信制大学を卒業できなかった人です。ただの僻みに過ぎないので、彼らの言うことを気にしてはいけません。
実際に、通信制大学を卒業すれば通学課程と分け隔てなく学位が授与されます。実際に、私の卒業証書には「通信教育課程」の文言は一切ありません。
さて、努力の根幹には、確固たるアイデンティティが必要です。それが揺らぎかねない上述の発言は大問題なので、認識を正していきたいと思います。
・通信教育課程を卒業したら、通学課程と同じ学力が身に付くか
これは私にとって非常に重要なテーマです。
私は在籍時から通信制大学の勉強の仕組みに関心がありました。
これは「レポートを書いて試験を受けるだけで、大学として成り立っているのか」という疑念から始まりました。
実際に、通信制大学の勉強はかなり特殊で、基本的に自宅でレポートを書くだけで完結します。 この勉強と学位の繋がりが、まったく見えなかったのです。
ただ、勉強していくうちに「レポートは学問である」という重要な事実に気付き、この疑念は解決しました。それどころか、通信教育課程のレポートをきちんと勉強することで、通学課程以上に大学ならではの学びができるということを確信したのです。
行動力、応用力、知力
それは「行動力、応用力、知力」に代表されます。
例えば、通信生はたった1単位取るだけでも、勉強の仕方から内容に関する不明点まですべて自分一人で解決しないといけません。文献は何にするか、テーマは何か、何を考察するかという点を今までの経験を元に考えて実践します。
この過程は通信生にとっては日常です。そのため、通学課程に比べ、行動力や応用力が異常なくらい鍛えられるのです。
この独自性によりアイデンティティが確立され、私は卒業するだけでなく、これらの力を身に付けるという目標もできました。
・知力を育むレポート
最後に、入試に必要な学力についてです。
通信制大学には入試がなく、入学後に勉強することもありません。そのため、入試に必要な知識を学ぶことなく卒業します。
一方、レポートを通じて入試問題より遥かに難しい学問に取り組みます。これにより、入試の学力に匹敵する「知力」を身につけることができるのです。
このように考えることで、通信生はとにかくレポートを学び、書かなければならないことが分かります。
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