大学通信教育の「市民権問題」

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多くの人は、大学通信教育に対して「難しくて、孤独で、特殊」というネガティブなイメージを持っています。

実際のところ、大学通信教育は「難しく、孤独で、特殊」なのでしょうか。このページでは、「特殊」というイメージについて解説していきます。

一般的に「大学生」と言うと、毎日大学に通って講義を受けているイメージがあります。

ただ、これはあくまで一部の大学生に過ぎません。毎日大学に通い講義を受けることは、大学生の定義でも何でもないからです。

実際に、大学に通う必要がなく、自分の好きな時に家で勉強できる大学も存在します。

こういった大学において、どこで学ぶかは手段の問題であり、単なるコース選択の違いです。どちらを選んでも、学位にふさわしい学識を身に付ければ、同じ目的を果たすのです。

このように言うと、かなり特殊な大学を想像する人もいますが、まったくもってそんなことはありません。実際に、早稲田・慶應・中央・法政・日大などの有名大学では上記の方法で学び、卒業することができます。

それが大学通信通信教育です。

大学通信教育の実態はあまり知られていませんが、私はこの通信課程で慶應義塾大学を卒業しました。そんな私に言わせれば、大学通信教育は無駄なところが一切ない、完璧に合理的な学びのスタイルを取っていると言えます。

なぜなら、明確な志を持つ人ほど他人と同じペースで生きられないので、理由もなく一律の講義を強制されるのは、なかなか許容しがたい問題と言えます。

そういった人に開かれた学びのフィールドが大学通信教育です。多くの人がイメージする大学と目的の違いはなく、あくまで手段の違いが存在するだけなので、講義がないという理由で特殊だと決めつけることはできません。

ひとまずは、間違ったイメージを正すことから始めていきたいと思います。

大学通信教育の最大の特徴は、講義がないことです。このとき、多くの人は講義がないので何も学べないと考えます。

ただ、これは大きな間違いです。

講義の代わりに存在する大量のレポートこそ、大学通信教育最大の魅力です。

大学通信生は、数年間に渡り、夥しいレポートを書くことになります。大学生としての学識はもちろん、学問に対する姿勢を身に付け、精神的にも円熟するなど、まさに全人的な学びが得られます。

そのため、卒業時には別人になっており、ここまでの変化は通学課程ではあり得ません。

このようなわけで、大学通信教育の学びはあまりにも大きなものです。通学課程とは比べ物にならない程多くのことを学べるので、余計な心配は無用だということです。

ここまで読めば分かると思いますが、大学通信教育は大学として最低限必要な要素を残して、すべて削り取っています。

したがって、入試も存在しません。

大学が入試を行う理由は、学部で学ぶ資質があるかを見極めるためです。学部の水準に達しない人に対して、学位を与えることはできません。

ただ、卒業を保証する必要がなければ、誰がどこで学んでいようと関係ありません。学部の水準に達する人を卒業させれば良いので、入学前に見極める必要性など、どこにもないのです。

このようなわけで、大学の水準を維持する上で、入試は不要です。大学通信教育では真っ先に削り取られ、誰でも入学できる「全入制」となっています。

このように大学通信教育は通学課程と多くの点で異なります。そのため、未だ市民権は十分とは言えず、懐疑的な見方をする人も少なくありません。

ただ、それは当人の理解が追い付いていないだけで、近い将来進路の選択肢として定着してくるはずです、多くの人が大学進学を考える際、通学課程という枠組みでなく、「大学名」という本質で選択する未来がやってくることを断言しておきます。

このように言うのも、大学通信教育の学びには大きな意義があるからです。一から自分で知らべ、論理的な文章を組み立てるという学びの方法は特殊でも何でもなく、斬新なだけだからです。

むしろ、誰でも入学できるシステムや時間と場所を選ばず学べる合理的なコンセプトは、今後広まらない方がおかしいと言えます。

このページを読んで、大学通信教育の魅力に気付いた人は、当サイトを隅々まで読んで私の下で学んでください。

大学通信教育の勉強方法は特殊でなく斬新です。