通信制大学のレポートの条件

レポートと作文の違い

初めてレポートを勉強する人は、最初にレポートでやってはいけないことを学ぶと良いでしょう。

 

レポートの作文化

 

レポートは自由な文体の文章、つまり作文ではありません。レポートが作文になってしまう人は、レポートに対する認識から正す必要があります。

 

もし自分のレポートが作文の域を抜けていないと感じたら、次のことを頭に入れてください。

 

コミュニケーションの方向性

 

レポートでは根拠がない内容を述べたり、文献のコピペはNGです。これらは一方通行のコミュニケーションであり、双方向のコミュニケーションではないからです。

 

このようなコミュニケーションの方向性こそ、レポートと作文との根本的な違いです。

 

一言で言うと、レポートは対話です。対話では相手の意見を聞き、その返事として自分の意見を述べます。

 

これと同じように、レポートではテキスト内容を的確にまとめ、その上で問いに答えるという2段構造を取るのです。

 

問いと答えがないとレポートではない

 

レポートはただの対話でなく、根拠がある者同士の対話です。これは、「議論」と言い換えられます。

 

論点がない議論が存在しないように、レポートには論じるべき疑問が必ず存在します。

 

この疑問が「問い」です。

 

このように問いと答えが存在し、双方向のコミュニケーションを取ることによって、あなたのレポートは作文の域を脱するのです。

常識外れの真実

文章には題材が必須です。この題材は、レポートではテーマと呼びます。

 

多くの人は、テーマはレポート課題によって決められていると考えています。そのため、自分自身で適切なテーマを設定する方法について学ぼうとしません。

 

ただ、このような認識は、通信制大学で学ぶ上で足かせにしかなりません。

 

そこで、あなたに常識外れな真実を教えます。

 

レポートのテーマは自分で決める

 

勘違いしている人がいますが、レポート課題を無視するのはありません。レポート課題に忠実になり、適切なテーマを設定するのです。

 

課題とテーマの違いは、喩えるなら海と魚の関係です。広範なレポート課題から1つの論点を選び、具体的なテーマを設定します。

 

これを知らないと、次のような課題に対応することができません。

 

「江戸時代の農民について述べなさい。」

 

当たり前ですが、「江戸時代の農民について」というテーマでは、範囲が広過ぎてすべてを論じることはできません。ここで思考停止しまう人がいますが、このような場合は自分で範囲を絞れば良いのです。

 

例えば、「江戸時代の衣食住の変遷について」と具体的なテーマを設定し、レポートの最初の段階で明記しておきます。これにより、衣食住について述べることで農民について述べたことになり、課題の要件を満たすことができるのです。

 

自分で範囲を限定すると言うと不安になる人がいますが、むしろこうした学問的態度あってこそレポートと認められます。このような本当に重要なことは誰も教えてくれませんが、卒業生はみなやっているので、あなたも取り入れてください。

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