レポートの文章が持つ性質である「客観性」とは?

文章の客観性

手紙、メール、作文、感想文、報告書など、世の中には様々な種類の文章があります。これらの文章は固有の性質を持っており、書き手はそれを配慮しないといけません。

 

レポートの文章には、「公共性」と「客観性」という2つの性質があります。

 

このページでは、「客観性」について説明します。公共性についてはこちらのページをご覧ください。

 

客観性とは、第三者が感じる正しさです。誰が見ても正しく、人を納得させる説得力があれば、客観性が高いと言えます。

 

文章でも同じです。

 

客観性がある文章は、誰が読んでも正しい内容であり、人から信頼される文章です。独断や偏見がなく、多くの人を納得させる説得力を持つのです。

客観性がある文章の特徴

客観性がある文章の特徴について説明します。

 

まず、「根拠がある」という特徴があります。

 

文章の客観性を高めるには、正しい内容を述べるだけでなく、その正しさを証明する根拠が必要です。 これは、情報の発信元を示すことが最良の方法です。

 

根拠はテキストや文献からの引用によって示します。先行研究と同じ内容の主張であれば、絶対に否定されないからです。

 

このように、引用元を根拠とた主張を形成することで、レポートに客観性を持たせることができます。

 

また、「論理的に整合した文章」という特徴もあります。

 

これは前後の内容に矛盾がなく、全体の文脈が理路整然としており、不可解な点がない状態を指します。

 

反対に、理由や補足が述べられていなかったり、接続詞が間違っている文章は、読み手に疑問や矛盾を感じさせます。このような文章は、論理的に整合ではないので、客観性がある文章とは言えません。

 

とかくレポートでは、読み手を説得しないといけません。そのために根拠を挙げ、論理的な文章を作ることで、客観性を高めましょう。

客観性がある文章の特徴のまとめ

レポートの文章の性質である「客観性」について簡単にまとめます。

 

根拠がある文章
論理的に整合した文章

 

以上がチェックポイントになります。

 

レポートを作成する際、根拠を効果的に用いて、反論の余地がない論理を構築する必要があります。正確さに欠ける内容や明確でない記述を避けることで、客観性がある文章を書けるようになります。

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