要約について学ぶ必要性
レポート課題には、「〜を要約しなさい。」という指示があります。
要約とは、要点を短くまとめた文章です。簡単な要約なら誰でもできるので、多くの人は勉強する機会がありません。
ただ、なかには、文献の広い範囲を要約する科目もあります。このような場合、自己流ではまとめることが難しいので、正しい要約の仕方を学ぶ必要があります。
このページでは、要約の仕方について解説します。
まずは、次のレポート課題を見てください。
「テキストを要約した上で、その視点から現代社会について論じなさい。」
このレポート課題では、文献内容に対して考察を加えます。考察内容は文献理解にかかっているので、要約が特に重要であることが分かります。
それにも関わらず、多く人は次のような要約を行います。
・文献の要点以外も要約する
・文献の順序を無視して要約する
・文献の文章をコピペする
このような要約の共通点は要点がまとまっておらず、冗長な文章になることです。
ただ、要約とは要点を短くまとめた文章なので、これでは要約になっていないことが分かります。
一行要約の手順
要約によって文献理解を深め、かつ効率的に進めるには、「一行要約」という方法が有効です。
一行要約は次の手順で行います。
要約はこまめに行うことが重要です。各段落で最も重要な文をピックアップしましょう。
その際、一般的な文章展開を知っていると役立ちます。
多くの文章は、「事実→根拠→推論(=主張)」という流れで展開します。「事実」や「根拠」は主張を行うための準備なので、考察では「主張」をピックアップします。
主張のポイントは接続詞です。「したがって」「つまり」「しかし」いう接続詞の後には強い主張が続くので、これらの接続詞に続く文章をピックアップして一行で要約してください。
文献全体の一行要約ができたら、それらを繋げて文章にします。適宜文脈を補い、文献全体の要約を作りましょう。
以上になります。
一行要約は、テキスト批評でも使うのでぜひ習得してください。テキスト批評についてはこちらのページで解説しています。
関連ページ
- レポート初学者専用トレーニング
- レポート初学者が陥る文献の丸写しと文字数の水増しに対するトレーニング方法について解説したページです
- 双方向のコミュニケーションを取る方法
- 双方向のコミュニケーションを取る方法について解説したページです。
- テキスト批評というレポート勉強法
- テキスト批評というレポート勉強法について紹介したページです
- テキスト批評をレポートへ活かす方法
- テキスト批評をレポートへ活かす方法について説明したページです。
- レポートをスムーズに完成させる方法
- レポートをスムーズに完成させる方法について説明したページです。
- 最短で合格レポートを作成するための勉強の順序
- 最短で合格レポートを作成するための勉強の順序について解説したページです。
- レポートの成功パターンを作るアウトライン作成
- レポートの成功パターンを作るアウトライン作成について解説したページです。
- レポートの文章を自分の言葉で作成する方法
- レポートの文章を自分の言葉で作成する方法について解説したページです。