論述型レポートこそ通信制大学の学問である
レポートには内容以前に求められる目的があり、これを「要件」と言います。
レポートには「説明」と「論述」という2つの要件があります。前者を「説明型レポート」、後者を「論述型レポート」と呼びます。
一口にレポートと言っても、これらはまったく別物なので、最初に要件を把握することは重要です。
このページでは、論述型レポートの要件について解説します。
※説明型レポートの要件は、こちらのページで解説しています
論述とは、具体的な問題に対して論じ、答えを出すことです。
そのため、論述型レポートでは「テキスト理解→考察」を行います。
さて、答えを出すために必要なものは、何と言っても「問い」です。問いがないと、答えは出ないからです。
したがって、論述型レポートでは最初に問いを立て、自分の問題意識を明確にします。
この点が論述の最大の特徴であり、論述型レポートこそ通信制大学の学問と言える所以です。
レポート課題への疑問を問いにする
問いはレポート課題から自分自身で立てます。
例えば、「小説を読んで、あなたが興味を持ったテーマについて具体的に論じなさい。」というレポート課題があるとします。
小説の内容によりますが、作中人物が恋に苦しんでいれば、「作中人物はなぜ恋に苦しんでいるのか?」という疑問が湧くと思います。
この疑問こそ、レポートの問いとなります。
問いのポイントは、「疑問文」の形にすることです。
疑問文があれば、それに答えを出すべく論述が進むからです。
実際に、「○○の恋の苦悩について」というテーマより、「○○はなぜ恋に苦しんでいるか?」という疑問文があった方が書きやすいと思います。
論述型レポートではこのようにして問いを立て、最終的に答えを出します。そのため、同じレポートでも説明型レポートとはまったく別物になります。
ここまで読めば、最初にレポート課題の要件を把握すべき理由を理解できると思います。
多くの場合、総合科目では説明型レポート、専門科目では論述型レポートとなりますが、課題から要件を考える癖をつけることはとても重要です。
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