テキスト内容を「説明」するレポート
レポートには内容以前に求められる目的があり、これを「要件」と言います。
レポートには「説明」と「論述」という2つの要件があります。前者を「説明型レポート」、後者を「論述型レポート」と呼びます。
このページでは、説明型レポートの要件について解説します。
※論述型レポートの要件は、こちらのページで解説しています
説明とはその名の通り、テキスト内容を説明することです。
そのため、説明型レポートでは「テキスト理解」を行います。
さて、テキスト内容を説明すると言うと、多くの人はテキストをコピペしようとします。
ただ、テキスト内容を説明するには、表現方法や構成も含めて、自分自身で一から組み立てないといけません。テキストの文章をそのまま抜き出すだけでは、レポート課題に沿う形とはならないからです。
そのため、テキストから情報を取捨選択し、それらを適切に並べ替えてレポート上に表現する必要があります。
このように、自分の言葉でテキストを再構成することで、説明型レポートの要件を満たすことができます。
「テキストを再構成する」という考え方
続いて、テキストを再構成する方法について説明します。
当たり前ですが、たった4000字のレポートの中に、テキスト内容をすべて詰め込むことはできません。そのため、述べる項目を選択し、分かりやすく説明することを心掛けます。
そこで、レポート課題からテーマを設定し、レポートで述べる範囲を限定しましょう。
範囲を限定することで、説明すべき項目も自然と決まるからです。
説明型レポートの場合、テーマはレポート課題にあります。
「〜について説明しなさい。」という課題では、「〜について」がテーマになります。このテーマを細分化することで、説明項目が決まります。
あとは、それらを並べる順序を考え、テキスト通りの内容を説明すれば良いのです。
このように、説明型レポートは文章内容については一から考える必要はありません。 ただ、そこに至るまでの情報の取捨選択や構成についてが、自分自身で判断し、自分の言葉で表現します。
この点をはき違えると、説明型レポートはテキストのコピペとなってしまうので、注意してください。
説明型レポートに「答え」はありません
最後に、説明型レポートの「結論」について説明します。
本来、レポートに結論は必須です。結論には本論の「答え」を明記し、レポート課題に対する解答を示します。
ただ、説明型レポートには、答えは存在しません。
説明型レポートの要件とは、「テキスト内容を説明すること」なので、答えの出しようがないからです。
実際に、「〜について説明しなさい。」というレポート課題には1つの解答は存在せず、あえて言うな、説明内容すべてが解答となります。
このようなわけで、説明型レポートでは無理に答えを出す必要はありません。形式上の結論は存在するので、本論の要約を行い、テキスト内容を振り返ってください。
このようにレポートの要件を理解することで、本質的にレポートを理解することができます。
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