初学者にうってつけの説明型レポート
多くの人は、あらゆるレポート課題に対して、ワンパターンの方法で対処しようとします。
ただ、レポートの種類は1つではありません。種類が違えば書き方も変わるので、書き分ける必要があるのです。
実際に、自分自身のレポートを振り返ったとき、テキスト内容を説明するだけで合格できたレポートと、そうでないレポートがあると思います。
前者を「説明型レポート」と呼びます。
説明型レポートは、テキストや文献に載っている内容を理解して、正しく述べることで合格できます。そのため、初学者にうってつけのレポートなので、説明型レポートで基礎を学び、論述型レポートに移行する準備を整えると良いでしょう。
もちろん、いくら説明型レポートが書きやすいと言っても、テキストや文献の内容を要約しただけでは合格できません。
そこで、説明型レポートの特徴について、ポイントごとに解説します。
説明型レポートのテーマ設定
最初のポイントは、テーマ設定です。
テーマとはレポートの主題であり、テーマを設定することでレポートで述べる範囲が明確になります。序論に「〜について」という形で明記し、書き手と読みの間でレポートの認識を共有するのです。
重要なことは、レポートのテーマは自分自身で設定することです。
あらかじめ決まっているわけではないので、レポート課題の内容を踏まえて設定します。
例えば、「日本の選挙について説明しなさい。」というレポート課題があるとします。
当たり前ですが、限られた字数で選挙についてすべてを述べることはできません。
そこで、選挙のうち特に何を述べるかを考えます。選挙には様々な選挙制度があるので、「選挙制度の長所と短所について」とテーマ設定します。
これにより、レポートで述べる範囲が明確になるので、勉強を始めることができます。日本の選挙制度について一通り説明し、レポート課題の要件を満たすことができるのです。
説明型レポートの節立て
テーマとレポート課題はまったく同じではありませんが、あまり踏み込んだ内容にする必要はありません。そのため、テーマを設定したら、何の項目について、どの順序で述べるかを考えます。
これを節立てと言います。
レポートは一続きの文章ではなく、節で区切る必要があります。趣旨や内容ごとに区切ることで、どこで何が述べられているかが一目で分かるようになります。
説明型レポートの場合、説明項目ごとに節を立てます。説明項目とは、概念や種類、意義などです。
先のテーマの場合、「選挙制度」「方法と特徴」「長所と短所」などの項目で節立てし、節ごとにタイトルを付けます。
このようにして全体を整理することで、読み手は文章構成を理解でき、書き手自身もテーマについて過不足なく説明できるようになるのです。
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