論述型レポートの見極め方

論述型レポートの要件

レポートを書くときに最初に考えることは、テキスト内容を説明するか、考察を加えて答えを出すかというレポートの要件です。

 

前者を「説明型レポート」、後者を「論述型レポート」と呼びます。論述型レポートの特徴として、自分自身の観点から考察を加え、結論を導く必要があることが挙げられます。

 

レポートの要件が論述かどうかは、レポート課題を見れば判断できます。

 

論述型レポートのキーワードは「自由」と「具体例」です。

 

「自由に論じなさい」や「具体例を挙げて考察しなさい」というレポート課題の場合、必ず自分自身の観点から述べる必要があるので、論述型レポートとなります。

 

例えば、「選挙制度の問題点について、具体例を挙げて論じなさい。」という課題は、自分自身で具体例を挙げて何が問題か考察を加えるので、論述型レポートです。

 

一方、「選挙制度について問題点について説明しなさい。」という課題は、テキスト内容をまとめるだけで要件を満たせるので、説明型レポートです。

 

このように、テキストに載っていない内容を述べる課題は論述型レポートとなります。

論述の進め方

最後に、どのように考察を行い、論述として成立させるかについて解説します。

 

先程の「選挙制度の問題点について、具体例を挙げて論じなさい。」というレポート課題では、選挙制度の問題点を述べるだけで終わりにしてはいけません。テキストに載っている問題点を説明した上で、そこから何を論じれば良いかまで考える必要があります。

 

まずは問題点を定め、具体例を挙げます。例えば、「死票」という問題点を定めたら、日本の小選挙区制を具体例に挙げることができます。

 

続いて、この具体例について論じるための観点を考えます。私であれば、「社会問題」という観点から、「若者の選挙離れはなぜ起こったのか」という問いを立てます。

 

これにより、「死票が多く出る→民意が十分に反映されない」という現象について、「若者の選挙離れ」というテーマで論述できるのです。

 

説明型レポートの見極め方については、こちらのページで解説しています。

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