講義は勉強ではありません
勘違いしている人が多いですが、講義は勉強ではありません。講義は情報を仕入れる場であり、仕入れた情報を定着させるのが本当の勉強です。
そのため、勉強の本質は講義を受けることでなく、その後の取り組みにあるのです。
一般的には、この取り組みを「復習」と言います。一方で、「予習」という勉強もあります。
そこで、このページでは、予習の復習という2つの勉強方法について説明します。
予習は効率性を上げるという効果があるのに対し、復習は定着率を上げるという効果があります。
両者は勉強の効果がまったく違うので、予習と復習の目的を把握し、正しく使い分けられるようになりましょう。
勉強の質を高める「予習」
予習とは、「予め勉強する」ことです。情報の仕入れをスムーズに行い、効率的に学ぶことができます。
このように、予習には、後の勉強の質を高めるという目的があります。
実際に、講義前に10分でも予習すれば、情報の仕入れがスムーズに行われます。講義内容がかなり簡単に感じ、勉強の効率性を高めることができます。
この理由は、他のことを考えると容易に理解できます。
例えば、あなたのところに急にボールが飛んできたときたとします。このとき、ほとんどの人は慌ててしまい、うまく捕球できません。
ただ、大体でも良いので、ボールが飛んでくる場所が分かっていたらどうでしょうか?
ボールがくるところにミットを構えておけるので、慌てることなくしっかり捕球できます。
勉強でも同じです。
予習することで、不明点のおおよその所在を把握できるので、勉強の焦点をあらかじめ絞れます。これにより、講義内容の理解度が上がり、勉強の質を高めることができるのです。
知識の忘却を防ぐ「復習」
復習とは、「反復して勉強する」ことです。情報を整理整頓し、知識として定着できます。
復習の目的は、何と言っても、忘却を防ぐことです。
結局のところ、どんなに効率的に学んでも、時間が経てば忘れてしまいます。試験はどれだけ覚えているかが勝負なので、忘れにくくする復習は非常に重要な勉強なのです。
例えば、スクーリングの試験前日に初めて復習した場合、ほとんど講義内容を覚えていないと思います。講義中に理解したにも関わらず、一から学び直さないといけません。
このようなわけで、毎日復習しなければ、何も勉強していないのと同じです。
一方、毎日復習していれば、半分以上覚えている状態から勉強を始められます。少しの復習で知識が定着するので、予習や講義の時間を最大限活かすことができるのです。
このようなわけで、勉強の本質は復習です。講義を受けること自体は勉強ではなく、予習は講義のお膳立てなので、それぞれの目的を理解してください。
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